Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

MS、セキュリティ更新プログラム5件を公開 - 「IE」の脆弱性19件を修正

日本マイクロソフトは、深刻度「緊急」1件を含む月例セキュリティ更新プログラム5件を公開した。

深刻度が4段階中もっとも高い「緊急」にレーティングされているのは、「Internet Explorer」の累積的な脆弱性を修正した「MS13-047」。非公開で報告を受けた19件の脆弱性に対応した。細工したウェブサイトを閲覧すると、リモートでコードを実行されるおそれがある。

のこる4件のプログラムは、いずれも深刻度「重要」。「MS13-051」では、「Microsoft Office 2003 Service Pack 3」および「Microsoft Office for Mac 2011」に含まれる脆弱性1件に対応した。細工が施されたファイルを開くと任意のコードを実行される可能性がある。

脆弱性を悪用するコードが登場する可能性が高く、「IE」の脆弱性に対応した「MS13-047」とともに、優先的に対応するよう同社では求めている。

さらに「MS13-048」では、情報漏洩のおそれがある「Windowsカーネルの脆弱性」を修正。「MS13-050」で「Windows印刷スプーラコンポーネント」において特権の昇格が生じる脆弱性に対応した。

また細工がされたパケットを処理した際にサービス拒否に陥る「カーネルモードドライバ」の脆弱性については「MS13-049」で解消している。

(Security NEXT - 2013/06/12 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「MS Edge」にセキュリティアップデート - 脆弱性2件を解消
「RICOH Streamline NX PC Client」に深刻な脆弱性 - アップデートで修正
Perl向け暗号ライブラリ「CryptX」に複数脆弱性
監視ソフト「IBM Tivoli Monitoring」にRCE脆弱性 - 早急に更新を
掲示板ツール「vBulletin」に深刻な脆弱性 - 実証コードや悪用も
ZohoのExchange監視ツールに深刻な脆弱性 - アップデートを
「Wazuh」や「Windows WEBDAV」の脆弱性悪用に注意
「Firefox」に脆弱性、アップデートを公開 - 「クリティカル」との評価も
「Adobe Commerce」に緊急対応必要な脆弱性 - 「Magento」も注意
Adobe、複数製品にアップデート - 250件以上の脆弱性を解消