最新のセキュリティ対策製品を導入しても約5%がウイルス感染 - カスペルスキーが情報共有の重要性を指摘
カスペルスキーは、最新のセキュリティ対策製品を導入している環境においても、脅威が急速に増加していることからマルウェアへ感染するケースがあり、ベンダー間の情報共有が必要と指摘している。
同社が2013年初頭に、他社製品がインストールされているPCでも利用できる無償マルウェア検知ツール「カスペルスキーセキュリティスキャン」を利用したユーザーのマルウェア感染状況を分析したもの。
欧米や南米、ロシアなどを中心に最新のセキュリティ対策ソフトがインストールされている25万台以上を対象としており、ソフトウェアが最新ではない環境や隔離済みの脅威などは除外したとしている。
導入しているセキュリティ対策ソフトによって感染率は異なるものの、4%から5.5%の端末でマルウェアが発見された。国によってばらつきも見られ、ドイツやオーストリア、スイスなどは3%以下だったが、ロシアや東欧、東南アジアなど一部の国では10%以上の感染率を記録したという。
同社では。信用問題となることに配慮し、ベンダーの実名公表は避けたとしており、結果については、それぞれのセキュリティベンダーへ情報を提供した。
同社は、脅威が急速に増加し、最新のセキュリティ製品でもこれらの脅威へ常時対応できるとは限らないと指摘。セキュリティベンダーにおいて競合他社の未検知を発見した場合、情報を共有できる体制が必要と訴えている。
(Security NEXT - 2013/04/12 )
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