「Black Hat」でスピーカーになるポイントを紹介 - FFRI鵜飼氏
フォティーンフォティ技術研究所(FFRI)の代表取締役社長を務める鵜飼裕司氏が、セキュリティカンファレンス「Black Hat」へスピーカーとして参加するためのポイントをブログで紹介している。
同氏は、「Black Hat」において論文を審査するレビューボードのメンバー。同氏は、これまでもインターネット協会が開催するセミナーで講師を務めるなど、セキュリティ研究者や技術者の海外進出を支援しており、今回は個人的な考えと前置きした上で、「Black Hat Briefings」のスピーカーになるメリットやポイントを紹介している。
スピーカーとして登壇するためには、あらかじめ論文を提出して査読を受け、条件をクリアする必要があるが、世界的に注目を集める同イベントで研究成果を発表することは、セキュリティ研究者にとって大きなステータスとなるほか、会場への交通費や宿泊費といった補助もあるとメリットを説明。
さらに同氏は論文について、「研究テーマ」の選定が重要と述べている。「実験」や「調査」以外の未発表の研究成果で、「わかりやすさ」「新規性」「話題性」「技術的革新性」「技術的な実現困難性」がアピールポイントになるという。
同氏は、「Black Hat」において日本人研究者による発表が非常に少ない現状に触れ、「国内のセキュリティ業界にも技術研究を通じてあたらしい技術を生み出し、世界に発信していく力が必要」と指摘。7月末から8月に開催が予定されている「Black Hat USA 2013」の論文受付が開始されているとして、あらたな挑戦に期待を寄せている。
(Security NEXT - 2013/03/05 )
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