Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

MS、月例セキュリティパッチ12件を公開 - 57件の脆弱性を修正

日本マイクロソフトは、月例セキュリティ更新プログラム12件を公開した。これらプログラムであわせて57件の脆弱性に対処した。

20130214_ms_001.jpg
2月の月例セキュリティ更新プログラム一覧

今回の更新プログラムで、深刻度が4段階中もっとも高い「緊急」は5件。そのなかでも3件が適用優先度がもっとも高い「1」にレーティングされている。

「Internet Explorer」の累積的な脆弱性を修正するプログラム「MS13-009」では、細工したページを見た場合にコード実行される脆弱性など13件を解消した。

さらに「Vector Markup Languageの脆弱性」に対応する「MS13-010」は、限定的ではあるものの、海外において標的型攻撃への悪用が確認されている。また「OLEオートメーション」の脆弱性を修正した「MS13-020」についてもプログラムの早期適用が推奨されている。

メディアの解凍処理に存在する脆弱性を解消した「MS13-011」や、「Exchange Server」の問題へ対応した「MS13-012」は、深刻度「緊急」であり、脆弱性がすでに公開されているものの、適用優先度は1段階低い「2」に設定されている。

残る7件のプログラムにおける「深刻度」はいずれも「重要」。「Windowsカーネル」「Windowsカーネルモードドライバ」「TCP/IP」「.NET Framework」「FAST Search Server 2010 for SharePoint」「NFSサーバ」「Windowsクライアント/サーバランタイムサブシステム」に存在する脆弱性に対応した。

(Security NEXT - 2013/02/13 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

サードパーティ製ソフトに起因する脆弱性7件を修正 - Atlassian
「MS Edge 124」がリリース、脆弱性17件を修正
「PAN-OS」脆弱性への攻撃、国内でも被害報告
「ClamAV」にクリティカルパッチ - サービス拒否の脆弱性など修正
「PAN-OS」のアップデートが公開 - 旧版にも順次提供予定
「PAN-OS」脆弱性、攻撃条件を修正 - 一部緩和策が「効果なし」に
「PAN-OS」脆弱性に対する攻撃が増加 - コマンドで悪用試行を確認可能
「PAN-OS」脆弱性の詳細や悪用コードが公開済み - 攻撃拡大のおそれ
WP向けメールマーケティングプラグインにSQLi脆弱性
HashiCorpのGo言語向けライブラリ「go-getter」に脆弱性