Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「QuickTime」の既知の脆弱性に注意 - 攻撃コード出回り、容易に悪用可能

NTTデータ先端技術は、Appleが提供するマルチメディアソフト「QuickTime」のWindows版に存在する脆弱性「CVE-2012-0663」について検証レポートを取りまとめた。

今回同社が検証したのは、「QuickTime」において、ムービー内で表示するテキストのスタイル定義に用いる「TeXMLファイル」の処理に存在する脆弱性。入力データを検証しておらず、悪用されると任意でコードを実行されるおそれがある。Appleでは、5月15日に脆弱性を修正した「QuickTime 7.7.2」を公開している。

問題の脆弱性は、メディアファイルを読み込ませるよう細工したウェブサイトに誘導する攻撃や、メールの添付ファイルによる攻撃に利用が可能。NTTデータ先端技術が実施した検証においても、リモートよりシステムを制御できることが確認された。

同社は、攻撃コードを容易に入手でき、脆弱性に対する攻撃も難易度は低いと指摘。一方で攻撃を受けた際のダメージは大きいとして、アップデートを呼びかけている。

(Security NEXT - 2012/07/04 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

一部「SonicOS」のSSL VPNに脆弱性 - DoS攻撃のおそれ
「Chrome」にアップデート - セキュリティ関連の修正4件
「BentoML」に深刻な脆弱性 ─ ファイルアップロード処理に起因
SAML認証ライブラリ「Node-SAML」に再度深刻な脆弱性
「VMware vCenter」にDoS脆弱性 - アップデートをリリース
海外拠点を直接支援するセキュサービスを拡充 - KDDIとラック
「PowerDNS Recursor」にDNSキャッシュポイズニングの脆弱性
「Cisco ISE」「PaperCut NG/MF」の脆弱性狙う攻撃に注意
「Cisco ISE」の複数脆弱性を狙う攻撃が発生 - 早急に対処を
Bitnamiの一部「Helm Chart」に脆弱性 - 機密情報漏洩のおそれ