ACCS、摘発に協力した1年間の著作権侵害事件は83件 - 半数は「Share」関連
コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)は、同協会が2011年度に行った著作権侵害対策の支援活動状況について取りまとめた。
同協会が捜査協力して刑事摘発に至った著作権侵害事案は83件で、2010年度の45件から増加した。これは捜査機関の体制強化によるもので、著作権侵害行為そのものが急増したわけではないという。
事案を内容別に見ると、最も多かったのはファイル共有ソフト「Share」によるもので42件と半数を占めた。次いで海賊版販売が21件、ストレージサーバの悪用が10件、ファイル共有ソフト「BitTorrent」関連が4件と続く。
権利侵害されたコンテンツで、もっとも多かったのはアニメ(30件)。またビジネスソフト(14件)やコミック(12件)、ナビゲーションソフト(10件)なども目立っている。さらに「BitTorrent」の悪用や、「FC2動画」や海外の動画配信サイト「PANDORA.TV」への違法アップロードなどは、2011年度今回はじめての摘発だった。
また刑事事件に発展したケースに関し、同協会の会員企業と加害者で損害賠償の支払いが進んでおり、1998年度以降の和解金総額の累計は約99億1000万円に上っている。
(Security NEXT - 2012/06/06 )
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