三井住友海上、クラウド利用者向け保険を発売 - クラウドデータ損失時の復旧費用や逸失利益を補償
三井住友海上火災保険は、クラウドサービスの利用者を対象とした保険「クラウドプロテクター」を発売した。
同サービスは、対象事故でクラウド上に保存されているデータやプログラムが消失したり、改ざんされた際、データの復旧費用や、緊急対応費用、事故に伴う逸失利益などに対して最高1億円まで補償する保険商品。
火災や落雷、水害といった天災のほか、盗難、破壊、電力供給の停止、クラウドサービス事業者の内部不正、システムの異常動作といった事故を補償する。
また支払限度額が1000万円となるが、地震、津波のほか、ウイルスや不正アクセスといったサイバー攻撃、プログラムのバグによる事故についてもカバーすることが可能。
保険契約にあたっては、契約者が利用するクラウドサービスの事業者より申告書の提出を受けてリスク評価を実施。評価結果と契約者の事業内容によって補償条件や保険料を決定する。通信販売業の保険料例では、支払限度額5000万円の場合、年間保険料は60万2160円。
同社では、従来より組織内部で保有するハードウェアやデータの損失に備えた「コンピュータ総合保険」を提供しているが、クラウドデータは補償対象外で、今回クラウドデータに特化した商品をあらたに開発した。発売初年度に約3億円の保険料収入を見込んでいる。
(Security NEXT - 2012/02/03 )
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