NTTデータ先端技術、telnetdの脆弱性を検証 - ポートの開放状態もあらためて確認を
「FreeBSD」や「Debian」など複数OSに含まれる「telnetd」に、外部から任意のコードが実行できる脆弱性「CVE-2011-4862」が2011年末に判明した問題で、NTTデータ先端技術では脆弱性について検証を実施した。
問題の脆弱性は、「libtelnet/encrypt.c」内の処理において暗号鍵を適切に処理しない不具合で、細工を施された暗号鍵を受け取ることにより、実行権限を奪われるおそれがある。
同社では脆弱性の再現性について検証を実施し、リモートからシステムの制御を奪取できることを確認した。脆弱性に対応するアップデートは、すでに各プラットフォームで提供が開始されており、適用することにより脆弱性を回避できる。
同社は「telnetd」について、外部からのアクセスに対して制限し、外部へ開放されているケースは少ないことから、今回明らかになった脆弱性の影響は限定的であると分析。一方、検査を実施すると意図せずポートを開放しているケースにも遭遇すると指摘する。
またネットワーク機器などは管理用として意図せずtelnetがインストールされていることもあり、同社では今回を機会に、ポートの開放状況をあらためて見直したり、不要なサービスは停止するよう、注意を呼びかけている。
(Security NEXT - 2012/01/23 )
ツイート
PR
関連記事
GitLab、クリティカルパッチを公開 - 脆弱性17件に対応
「Spring Framework」にパストラバーサルの脆弱性
「Spring Framework」に複数のDoS脆弱性 - アップデートで修正
「Apache OFBiz」に複数の脆弱性 - アップデートで修正
Ruby環境向け「SAMLライブラリ」に深刻な脆弱性
ビデオ会議の「Zoom」、9月の定例アドバイザリは1件のみ
「WordPress」向けLMS構築プラグインに複数のSQLi脆弱性
ビデオ会議の「Zoom」にアドバイザリ - 誤公開の可能性も
「Cisco IOS XR」など複数Cisco製品に脆弱性
Ivanti、3製品に関するセキュリティアドバイザリを公開