Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

MS、ASP.NETにサービス拒否の脆弱性 - 更新プログラムを開発中

Microsoftは、ASP.NETにサービス拒否の脆弱性が存在するとして緩和策を公開した。同社では更新プログラムの開発を進めている。

ハッシュテーブルにおけるハッシュ値の衝突攻撃に関するあらたな手法が公開されたもので、同社製品における固有の脆弱性ではないとしつつも、「NET Framework」のすべてのバージョンに影響があるとして、同社は緩和策の実施などを呼びかけている。

同社によれば、ASP.NETのフォームで送信されたデータを処理する際に脆弱性が存在しており、細工されたデータが送信されるとハッシュテーブルの衝突が発生してパフォーマンスが低下、サービス拒否の状況に陥る可能性がある。静的なコンテンツのみ配信するサイトでは影響を受けない。

脆弱性について詳細情報が公開されており同社でも把握しているが、具体的な攻撃については確認していないという。

同社では、今回の脆弱性へ対応するセキュリティ更新プログラムの開発を進めている。また回避作を公開しており、脆弱性が与える影響について評価するよう呼びかけている。

(Security NEXT - 2011/12/28 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「SonicOS」脆弱性、悪用の可能性 - 「SSL VPN」経由で攻撃のおそれも
分析ツール「Kibana」に2件の「クリティカル」脆弱性
8割超のランサム攻撃がVPNやRDP経由 - 警察庁が注意喚起
「Webmin」にループDoS攻撃受ける脆弱性 - 最新版に更新を
ロードバランサー「LoadMaster」にCVSS最高値の脆弱性
WP向け人気キャッシュプラグインに深刻な脆弱性 - 8月に続き再度修正
「Atlassian Confluence」の既知脆弱性狙う攻撃が6月より増加
ランサムウェア「RansomHub」が猛威 - 7カ月で200件超の被害
「One Identity Safeguard」に深刻な脆弱性 - 特定環境下で影響
ネットワーク監視ツール「Progress WhatsUp Gold」に深刻な脆弱性