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脆弱性存在する「Apache Struts」が多数稼働、CVE未割当の脆弱性も - NRIセキュアが注意喚起

オープンソースのウェブアプリケーションフレームワーク「Apache Struts」の旧バージョンに脆弱性が存在しているが、認知や対応が進んでいないとしてNRIセキュアテクノロジーズがアップデートを呼びかけている。

同社によれば、「同2.2.3.0」および以前のバージョンには、すでに公表されている「CVE-2010-1870」にくわえ、CVE番号が割り当てられていない別の脆弱性も存在しているが、適切に対応していないシステムが多数稼働しているという。

CVE番号の割り当てがない脆弱性は、数値型フィールドの処理における不具合で、9月に明らかになった。深刻度は「重要」。

悪用されると、不正プログラムの設置や実行のほか、サービス拒否、セッションの書き換えによるなりすましといった被害を受ける可能性がある。

「同2.2.3.1」へアップデートすることにより脆弱性を解消することが可能。同社は最新版へのアップデートや、ウェブアプリケーションファイアウォール(WAF)による対応を呼びかけている。

(Security NEXT - 2011/12/20 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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