Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

MS、セキュリティ更新プログラム「重要」5件を公開

日本マイクロソフトは、前週の予告どおり9月の月例セキュリティ更新プログラム5件を公開し、15件の脆弱性を修正した。

今回公開したプログラムの深刻度はいずれも「重要」。より深刻度が高いとされる「緊急」のプログラムはなかった。適用優先度を見ても3段階中最高の「1」とされるプログラムは今回なく、いずれも「2」あるいは「3」に設定されている。

「MS11-071」は、「Windowsコンポーネント」の脆弱性を解消するプログラムで、ライブラリファイルが不正にロードされる問題へ対応した。一定条件下でテキストファイルやリッチテキストファイル、Word文書ファイルを開いた場合、不正なライブラリファイルが読み込まれ、コードが実行されるおそれがある。

一方「MS11-070」は、「Windowsインターネットネームサービス(WINS)」において特権の昇格が発生する脆弱性へ対応したプログラム。悪用するにはログインする必要があり、悪用される可能性は低いという。

Officeの脆弱性を修正するプログラムは「MS11-072」「MS11-073」の2件で、いずれもリモートでコードが実行される脆弱性を修正した。「MS11-072」で修正した脆弱性は、「Excel」のみ影響を受けるという。また適用されるプログラム数が利用するOfficeのバージョンによって異なっている。

「MS11-074」は、「Microsoft SharePoint」に関する6件の脆弱性を解決するプログラム。HTMLのサニタイズ処理に存在する脆弱性はすでに公開されているが、悪用は確認されていない。

(Security NEXT - 2011/09/14 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

Windows環境下の複数開発言語に脆弱性「BatBadBut」が判明
「PHP」に複数の脆弱性 - セキュリティアップデートで修正
「GitLab」にセキュリティアップデート - 脆弱性4件を解消
「PAN-OS」のアップデートが公開 - 旧版にも順次提供予定
「XenServer」「Citrix Hypervisor」に脆弱性 - 情報流出やDoS攻撃のおそれ
「PAN-OS」に対するゼロデイ攻撃、国内被害は未確認
「PAN-OS」を狙う「Operation MidnightEclipse」 - 3月下旬より展開
Palo Alto Networksの「PAN-OS」にゼロデイ脆弱性 - パッチを準備中
Fortinet、アドバイザリ13件を公開 - 複数製品の脆弱性を修正
「Rust」によるWindowsバッチ処理に脆弱性 - アップデートが公開