モバイルマルウェアが13.8倍に、大半はAndroid狙い - G Dataまとめ
G Data Softwareは、2011年上半期のマルウェア動向について取りまとめた。前期からWindows関連のマルウェアは1.5倍、モバイルマルウェアは13.8倍に増加したという。
レポートによれば、2011年上半期に確認された新種マルウェアは124万5403種。2011年通年で約250万種に達すると同社は予測している。2010年の約210万種から1.2倍となり、12秒に1件の新種マルウェアが発生していた。
新種マルウェアをOS別に見ると、Windows関連が全体の99.5%を占めて圧倒的に多く、2010年下半期から1.5倍になっている。今期の傾向としては、「トロイの木馬」が依然として多数を占める状況。「ダウンローダー」と「バックドア」が続いた。
またモバイルマルウェアの急増が目立っている。確認された新種マルウェアは803件で、前期の55件から13.8倍に拡大した。その大半はAndroidを標的としたもので、なかでも5月に大規模な感染が確認された「Zsone」は、中国の高額通信サービスにSMSを送信していた。
またGoogle++と呼ばれるマルウェアの亜種「NickiBot」は、通話を記録したりGPSの追跡データを送信するなど、感染者をスパイする機能を持つ。同社では、下半期にはAndroidを狙ったマルウェアはさらに増加すると予測している。
(Security NEXT - 2011/09/08 )
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