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【インタビュー】統合シナジーで高付加価値サービスを - NTTデータ先端技術 土屋茂樹氏

■Security NEXT:合併による御社の中長期のビジョンが見えてきました。短期的にはいかがですか。

土屋氏:これまでのお話は3年から5年後をスパンをイメージしてお話しましたが、短期的には、現場レベルで統合時より活動を開始しており、他事業部とのシナジーが生まれつつあります。すでに案件ベースでサービスを提案をはじめており、プロジェクトベースでは統合の効果が現れはじめました。

収益性など精査する必要がありますが、スマートフォンや仮想化など。変化の早い部分が狙い目だと思います。従来の事業を基本としながら、顧客が満足するサービスを提供していきたいと考えています。

インタビューを終えて

マネジメント構築の経験を持つ土屋氏。現場経験を持つ同氏は、セキュリティ対策の問題に直面するユーザーへの理解が深く、ユーザー視点から語る姿が印象的だった。一方でクラウドやインフラなどに精通した開発者の顔や、事業企画など違う立場の側面も持っており、今後の事業戦略にどのように反映されてくるか楽しみだ。

サイバー攻撃は日々激化しており、脆弱性をいかに作り込まないかという課題にぶつかっている。開発の「NTTデータ先端技術」と、セキュリティの「NTTデータ・セキュリティ」の統合が生み出すシナジー効果はすでにはじまっている。

ときには「コスト部門」とも揶揄される企業のセキュリティ対策。同氏が語る「収益に対して投資をする」というのはセキュリティ対策における理想の形だ。同社よりソリューションがどのような形で提供されるか注目していきたい。

(武山知裕/Security NEXT - 2011/08/24 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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