Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

IPA、「Flash Player」の脆弱性対策を呼びかけ - DB登録された約半数が深刻な脆弱性

情報処理推進機構(IPA)は、「Adobe Flash Player」に関する脆弱性対策情報の公開件数が増加しているとして注意を呼びかけている。

同機構によれば、2007年4月より運営している脆弱性データベース「JVN iPedia」へ収録された「Adobe Flash Player」の脆弱性情報は182件。そのうち約半数以上にあたる95件が、ウェブページを閲覧しただけでマルウェアへ感染したり、データが変更されるなど、深刻度が高い脆弱性だったという。

同データベースへの登録件数は年々増加しており、CVSSによる評価で3段階中もっとも深刻な「レベルIII」が73%と大半を占めた。次に深刻な「レベルII(12%)」をあわせると85%に上っている。セキュリティ更新プログラムの提供についても、2011年第2四半期は4件と従来から倍のペースで実施されている。

同機構では、利用しているプログラムが最新であるか確認できる「MyJVN バージョンチェッカ」を提供しており、適切なバージョンアップを実施するよう注意を呼びかけている。

(Security NEXT - 2011/07/27 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「IBM Backup, Recovery and Media Services for i」に権限昇格の脆弱性
米当局、Linuxカーネルの脆弱性悪用に注意喚起
「Chrome」にアップデート - 3件のセキュリティ修正
「NetScaler ADC」「同Gateway」に深刻な脆弱性 - 早急に対応を
Trend Micro「Apex Central」に深刻な脆弱性 - 修正パッチをリリース
Apple製品の脆弱性に攻撃 - 2〜3月に修正済みも情報公開は6月
インフラアクセス制御基盤「Teleport」に認証回避の脆弱性
XML処理ライブラリ「libxml2」に複数の脆弱性
「MS Edge」にセキュリティアップデート - 脆弱性2件を解消
「RICOH Streamline NX PC Client」に深刻な脆弱性 - アップデートで修正