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ウイルス検出数増加、相談件数も高い水準 - IPAまとめ

情報処理推進機構(IPA)は、4月に同機構が受け付けたウイルスや不正アクセスの届出状況を取りまとめた。「ワンクリック不正請求」をはじめ、相談件数が依然として高い水準を保っている。

レポートによれば、4月のウイルス検出数は約2万6000件で、3月の約2万4000件から6.9ポイント増加した。同一の届出者のもとで同種のウイルスが同日中に複数検出された場合に1件とカウントする届出件数は1138件で、前月から15.5ポイント上昇している。

検出数のトップは「Netsky」で、全体に占める割合は61.1%と減少傾向が続いている。一方届出件数については、「Netsky」「Aoutrun」「Mydoom」がいずれも2割前後を占めた。

不正アクセスの届出件数は5件。すべてで被害が発生しており、内訳はなりすましが2件をはじめ、侵入、メール不正中継、不正プログラム埋め込みがそれぞれ1件だった。不正アクセス関連の相談件数は38件で、そのうち10件で被害が発生している。

(Security NEXT - 2011/05/10 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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