Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

深刻な脆弱性を修正する「Adobe Reader 9.4.1」が公開 - 「同8」は次回パッチで対応

Adobe Systemsは、深刻な脆弱性を解消した「Adobe Reader」「Adobe Acrobat」の定例外アップデートを提供開始した。

同アップデートは、「同9.4」およびそれ以前のバージョンに含まれる深刻な脆弱性を解消するプログラム。脆弱性が攻撃された場合、メモリが破壊され、アプリケーションがクラッシュしたり、任意のコードが実行される可能性がある。当初、Windows版とMac版を提供し、UNIX向けの「Adobe Reader 9.4.1」については11月30日にリリースする。

今回の修正では、11月4日に「Adobe Flash Player」で解消された脆弱性「CVE-2010-3654」についても修正した。「同8」では、同脆弱性の影響を受けないという。

一方「CVE-2010-4091」については、「Adobe Acrobat」に含まれていないが、「Adobe Reader 8」には脆弱性が存在している。同社では、2011年2月8日に計画している次回の定例アップデートで解消する予定。

(Security NEXT - 2010/11/17 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

Perl向け暗号ライブラリ「CryptX」に複数脆弱性
監視ソフト「IBM Tivoli Monitoring」にRCE脆弱性 - 早急に更新を
掲示板ツール「vBulletin」に深刻な脆弱性 - 実証コードや悪用も
ZohoのExchange監視ツールに深刻な脆弱性 - アップデートを
「Wazuh」や「Windows WEBDAV」の脆弱性悪用に注意
「Firefox」に脆弱性、アップデートを公開 - 「クリティカル」との評価も
「Adobe Commerce」に緊急対応必要な脆弱性 - 「Magento」も注意
Adobe、複数製品にアップデート - 250件以上の脆弱性を解消
Pythonの「tarfile」モジュールに脆弱性 - クリティカルも
「M365 Copilot」に情報漏洩の深刻な脆弱性 - すでに修正済み