Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

IPAによるウイルス検出数は減少する一方相談件数は2000超 - 「Security Tool」関連も

情報処理推進機構(IPA)は、9月に同機構が受け付けたウイルスおよび不正アクセスの届出状況を取りまとめた。ウイルス検出数は減少したが、「ワンクリック不正請求」に関する相談件数は過去3位となるなど、依然として高水準を保っている。

レポートによれば、9月のウイルス検出数は約3万4000件で、8月の約4万5000件から23.1ポイントと大きく減少した。また同一の届出者のもとで、同種のウイルスが同日中に複数検出された場合も1件とカウントする届出件数についても、1082件と8月の1177件から8.1ポイント下落している。

検出数のトップは依然として「Netsky」、「Mydoom」が3765件で続いている。前月急増し、6594件が検出された「Waledac」は777件まで減少し、3位だった。不正プログラムの検知状況を見ると、ウェブサイトに含まれる不正スクリプト「MALSCRIPT」の急増が中旬に確認された。下旬には、偽セキュリティ対策ソフト「FAKEAV」が増加している。

不正アクセスの届出件数は15件で、8月の18件から減少。被害が発生した10件の内訳は、侵入が5件、DoS攻撃および不正プログラムの埋め込みがそれぞれ2件、その他1件だった。

(Security NEXT - 2010/10/05 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

2023年上場関連企業による個人情報事故は175件 - TSR
個人情報漏洩時の謝罪対応、約3割がマニュアル化
自治体におけるマイナンバー取扱状況を公表 - 個情委
Pマーク事業者の事故報告は3048件 - 前年度比約15%増
「サイバーセキュリティ」認知度5割届かず - 3割弱が対策未実施
テレワークで機密情報の特例持出が増加 - ルール遵守、半数近くが「自己確認」のみ
2021年度の個人情報漏洩などの報告は6000件弱 - 4件に1件が不正アクセス
国内上場企業が優先対処したいリスク、上位に「サイバー攻撃」
中小企業の3分の1、直近3年間のセキュ投資ゼロ - 「必要性を感じない」
ソフト全般「脆弱性」対策の必要性、PC利用者で約6割が認知