相談件数が過去最多、「ワンクリック詐欺」への相談増加が後押し - IPAまとめ
情報処理推進機構(IPA)は、8月に同機構が受け付けたウイルスおよび不正アクセスの届出状況を取りまとめた。相談件数が2432件と過去最多で、「ワンクリック不正請求」関連の相談も記録を更新するなど、深刻な状況が続いている。
レポートによれば、8月のウイルス検出数は約4万5000件で、7月の約4万7000件から5.5ポイント下降した。また同一の届出者のもとで、同種のウイルスが同日中に複数検出された場合も1件とカウントする届出件数についても、1177件と7月の1209件から2.6ポイント減となった。
検出数のトップは、前回調査と変わらず「Netsky」。2位の「Waledac」は、スパムメールや悪質なサイトへのリンクを介して拡散するワームで、7月の17件から1カ月で約6600件へと急増している。一方、7月に大きく上昇した「Autorun」は検出数のランキングから姿を消したものの、届出件数では3位に入っている。
不正アクセスの届出件数は18件で、7月の14件から増加。被害が発生したのは12件で、内訳は侵入7件、なりすまし4件、アドレス詐称1件だった。不正アクセス関連の相談件数は56件で、そのうち16件で何らかの被害が発生している。
(Security NEXT - 2010/09/06 )
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