MS、「緊急」8件含む14件のプログラムを公開 - 公開済み3件を含む34件の脆弱性を解消
残る6件のプログラムは、深刻度が2番目に高い「重要」だった。「MS10-047」は、特権の昇格が発生する「Windowsカーネル」に関する3件の脆弱性に対応するプログラム。「Windows 2003」「Windows XP 64ビット版」は影響を受けず、「Windows 7」と「Windows Server 2008 R2」は警告に設定されている。
「MS10-048」は、4月に公開されたWindowsカーネルモードドライバの「Win32k.sys」に関する問題を解消するプログラム。脆弱性公開当初、DoS状態に陥ることが指摘されたが、その後の調査で特権の昇格が発生することが判明している。
今週に入り一部セキュリティ研究者が「Win32k.sys」の脆弱性について指摘しているが、対応した脆弱性はとは関係なく、あらたに指摘を受けた脆弱性については現在調査中だとしている。
「MS10-050」では、Windowsムービーメーカーの脆弱性1件に対応した修正パッチ。細工されたプロジェクトファイルを開く際のチェック処理に問題があり、今回解消した。「MS10-057」で対応した「Excel」の脆弱性についても、ユーザーが細工されたファイルを開いた際に影響を受ける。いずれも「ファイルを開く」作業が必要なため深刻度は「重要」とされているが、標的型攻撃をはじめ、ファイルを開くことによりリモートでコードが実行されるおそれもあるため注意が必要。
(Security NEXT - 2010/08/11 )
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