続く猛威、夏休みのネット詐欺被害に注意 - 常時20サイトが稼働中
情報処理推進機構(IPA)へ、アダルトサイトを中心としたワンクリック請求に関する相談が多数寄せられている。夏期休暇は、家庭でのインターネット利用時間が増加し、こうしたウェブサイトへ遭遇する機会も増えることもあり、同機構では注意を呼びかけている。
2010年6月以降の相談件数が2万件を上回っており、7月も805件で2009年11月の903件に次ぐ過去2番目の状況だった。こうしたトラブルの増加について、同機構は、ワンクリック請求を行うサイトの増加と、利用者における認識不足に起因していると指摘する。
同機構の調査では、毎月10サイト前後があらたに設置されており、常時20サイトが稼働している状態。一方、不用意にクリックした結果マルウェアの感染や料金の請求に至るという手口に大きな変化はなく、それにも関わらず相談が後を絶たないという。
同機構は、マルウェアを埋め込まれるまでに、説明ページが用意されていたり、ソフトがインストールされる前にOSが警告表示を行うなど注意すべきポイントがあると指摘。安易にボタンを押さず、画面の記載された内容をよく確認した上で行動し、請求画面が表示されても業者に連絡を取らず、最寄りの消費生活センター等に相談するよう呼びかけている。
(Security NEXT - 2010/08/05 )
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