Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

深刻な脆弱性を解消した「Firefox 3.6.4」「同3.5.10」を公開

Mozillaは、複数の脆弱性を解消した「Firefox 3.6.4」「同3.5.10」を公開した。「同3.6.4」では、プラグインのクラッシュがブラウザ本体へ影響を及ぼさないよう改良されている。

「同3.6.4」では、重要度がもっとも高い「最高」の脆弱性4件を含む7件へ対応。一方「同3.5.10」では、重要度「最高」に設定された脆弱性は「MFSA 2010-27」をくわえた5件、あわせて8件の脆弱性に対処している。

重要度が高い脆弱性は、「メモリ破壊」や「解放済みのオブジェクトに対するアクセス」「バッファオーバーフロー」など発生し、任意のコードが実行される問題だった。

今回のアップデートでは、重要度が「最高」の次に高い「高」は含まれていない。残りは、「 focus() 」の問題によりキーボード操作を奪うことができる不具合など、3番目に重要度が高い「中」の脆弱性が2件と、「低」が1件だった。

また「同3.6.4」の「Windows版」および「Linux版」については、「Flash」「QuickTime」「Silverlight」 のプラグインによるクラッシュが、「Firefox」本体へ影響を与えないよう改良されている。

(Security NEXT - 2010/06/23 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「Kibana」にプロトタイプ汚染の脆弱性 - アップデートや緩和策
「Firefox」のJavaScript処理に脆弱性 - 重要度「クリティカル」
「Auth0」のSDKに脆弱性 - 各プラットフォーム向けにアップデート
「glibc」に深刻な脆弱性 - 2024年のアップデートで修正済み
多要素認証製品「Advanced Authentication」に脆弱性 - 4月更新で修正済み
「macOS」にアップデート - 多数脆弱性を解消
「Node.js」に脆弱性 - 各ブランチ向けにアップデート
「Microsoft Edge」にアップデート - ゼロデイ脆弱性を解消
「Chromium」や「SAP NetWeaver」の脆弱性悪用に警戒を - 米当局が注意喚起
IDと公開鍵を紐づける「OpenPubkey」に署名検証バイパスのおそれ