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Twitter経由で遠隔操作するボットを簡単作成できる不正ツールが見つかる

Twitterを通じてボットネットへ接続できるマルウェアを簡単に作成できる不正ツール「TwitterNET Builder」が見つかった。

Kaspersky Labが発見したもので、同社エキスパートのDavid Jacoby氏によれば、同ツールはわずか2回のシンプルなマウス操作によりマルウェアを作成することが可能だという。作成されたマルウェアは、ボットネットへTwitterによって接続され、不正操作が行われる。

すでに2種類のバージョンが出回っており、初期バージョンではコマンドが固定式だったが、最新版ではボットネットのコントロールに利用しているアカウントを特定するのが難しいよう、独自にコマンドを作成できるなど進化していた。

現段階で作成される不正プログラムは、配布するしくみを持っておらず、手動で起動しなくてはならないものの、ドライブバイダウンロードやワームなど組み合わせて起動するといった攻撃が懸念されている。

(Security NEXT - 2010/05/18 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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