Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

MS、5月の更新プログラムは「緊急」2件 - メールクライアントの脆弱性などへ対応

マイクロソフトは、5月の定例セキュリティ更新プログラム2件を公開した。いずれの脆弱性も悪用は確認されていないが、最大深刻度は「緊急」に設定されており、同社では早急な適用を呼びかけている。

「MS10-030」は、「Windows」向けに提供されているメールプログラムの脆弱性を解消するプログラム。ユーザーの環境によって「Outlook Express 5.5」「Outlook Express 6」「Windowsメール」「Windows Live メール」など異なるが、それぞれにアップデートが提供される。

問題の脆弱性は、メールクライアントからの問い合わせに対してメールサーバで不正な応答をすることでヒープオーバーフローが発生し、リモートでコードが実行されるおそれがあるもので、深刻度としては「緊急」となっている。

一方「MS10-031」は、Officeで用いられる「Visual Basic for Applications (VBA) 」の脆弱性を解消するプログラム。「VBE6.DLL」におけるスタックメモリが破損し、コードが実行される可能性がある。

同社では、Summit Software Companyに対してライセンスしており、同社より開発者向けに提供されている製品を利用している場合も影響を受ける可能性がある。

(Security NEXT - 2010/05/12 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「WatchGuard Firebox」に脆弱性 - ゼロデイ攻撃が発生、更新や痕跡調査を
「Apache StreamPark」に暗号化などの脆弱性3件が判明
「OpenShift GitOps」に権限昇格の脆弱性 - クラスタ掌握のおそれ
CiscoやSonicWallのゼロデイ脆弱性悪用に注意喚起 - 米CISA
「Node.js」のアップデートが再延期 - 年明け2026年1月7日を予定
SonicWallのリモートアクセス製品「SMA1000」にゼロデイ脆弱性
「Apache Airflow」の開発用拡張コンポーネントにRCE脆弱性
NVIDIAのロボティクスやAI開発向けシミュレーション基盤に脆弱性
Ciscoのメールセキュリティ製品にゼロデイ攻撃 - 構成や侵害状況の確認を
Fortinet複数製品の認証回避脆弱性、悪用が発生 - 設定確認を