Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

被害さえも「ブラックボックス化」するサイバー攻撃

不正サイトへ誘導するスクリプトは、難読化や検知しにくいようサブドメインに著名ドメインの文字列を挿入するなど、検知を逃れを行っており、バリエーションも多彩だ。セキュリティ対策ソフトも完璧ではなく、対応できない状況が発生する可能性は否定できない。

まさに被害者が被害の実態を理解できない「ブラックボックス化」を示す一例だ。こうした問題は「Gumblar亜種」に限らない。攻撃が複雑化しており、あらゆるサイバー攻撃で、同様の状況が発生する可能性がある。

被害が発覚したり、形跡を確認した時に「被害状況を正しく把握できるか」は、再発防止対策にとって重要なキーポイントだ。さらに踏み台になった場合は、外部へ与えた影響を正しく判断できなければ、二次被害が拡大する可能性がある。分析や判断を正しくできる自信がない時は、セキュリティの専門家へ相談することをお勧めしたい。

(Security NEXT - 2010/03/01 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

組織の「ネット玄関口」狙う攻撃に注意 - 可視化や脆弱性対策の徹底を
Apple、「iOS 26.1」「iPadOS 26.1」を公開 - 56件の脆弱性を解消
Apple、脆弱性を修正した「iOS 18.7.2」「iPadOS 18.7.2」を公開
日英、IoT製品セキュラベル制度「JC-STAR」「PSTI法」で相互承認
「Django」にSQLiやDoS脆弱性 - 修正版をリリース
「Dell CloudLink」に複数脆弱性 - 重要度「クリティカル」
「MS Edge」にセキュリティアップデート - 独自修正も
Apple、「macOS Tahoe 26.1」をリリース - 脆弱性105件を修正
「Cisco ASA/FTD」脆弱性がDoS攻撃の標的に - 修正を再度呼びかけ
「React Native CLI」に脆弱性 - 外部よりコマンド実行のおそれ