Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

脱獄iPhoneに感染するワームの影響は限定的 - ESETレポート

キヤノンITソリューションズは、ESETが11月にマルウェアの追跡システム「ThreatSense.Net」で観測したウイルス検知の状況について発表した。

11月のマルウェアトップ10では、10月から大きな変動は見られなかった。1位は依然として「Win32/Conficker」で、全体に占める割合は9.64%と前月よりわずかに増加した。

2位も前回と同じリムーバブルメディア経由で感染を広げる「INF/Autorun」。両者とも、オートラン機能を無効にすることが対策として有効であるとして、実施するよう同社では呼びかけている。

3位以下にも目立った順位の変動はなかったが、10月に6位へ急浮上した「Win32/FlyStudio」がトップ100の下位に急落し、代わって実行中のプロセスに自身の存在を隠すためのコードを挿入するマルウェアの総称「Win32/Injector」が68位から10位にランクインしたという。

またジェイルブレイク後のiPhoneに感染するマルウェアについてもレポートで言及した。問題のマルウェアは、デフォルトのパスワードを変更しない端末に感染して拡大するワームで、ソースコードが公開された影響からボット化するワームも出現した。

同社ではこれらの動きは限定的なものであるとして、ただちにiPhoneユーザーに大きな影響を及ぼすことはないと分析。しかしながら今後犯罪者に悪用されるおそれもあると、警鐘を鳴らしている。

同社が発表したマルウェアのトップ10は以下のとおり。

1位:Win32/Conficker
2位:INF/Autorun
3位:Win32/PSW.OnLineGames
4位:Win32/Agent
5位:INF/Conficker
6位:Win32/Pacex.Gen
7位:Win32/Qhost
8位:WMA/TrojanDownloader.GetCodec
9位:Win32/Autorun
10位:Win32/Injector

(Security NEXT - 2009/12/18 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

フィッシング攻撃支援サブスクの関係者を一斉検挙 - 利用者は約1万人
iOS向けLINEアプリの「金融系モジュール」に脆弱性 - アップデートで修正済み
能登半島地震被災地域の登録セキスペ、登録更新申請期限迫る
添付ファイルと宛先の確認不足が重なる誤送信が発生 - 大塚商会
福岡飲食店のECサイトに不正アクセス - 個人情報流出の可能性
WP向け操作ログ記録プラグインにSQLi脆弱性 - パッチ未提供
グリコでシステム障害、冷蔵食品を出荷停止 - 再開は5月中旬予定
2024年1Qの脆弱性届け出は243件 - 前四半期比約2割減
教員や学生宛てのメールで個人情報含むファイルを誤添付 - 山口大
「Node.js」向けMySQLクライアントにRCE脆弱性