2009年のMS更新プログラムは74件、「Windows 7」OSコア部分の脆弱性はゼロ
12月9日にマイクロソフトより定例セキュリティ更新プログラムが公開された。2009年もあと3週間ほど残しているが、重大な脆弱性が発見されるなど定例外の突発的なパッチの提供がなければ、2009年に同社より提供される更新プログラムはこれで終了となる。
2009年の更新プログラムは現段階で74件。これは脆弱性そのものの件数を示す数字ではないが、プログラムベースでは2008年の78件から減少となった。12月9日にメディア向け説明会に出席したマイクロソフトのセキュリティレスポンスマネージャの小野寺匠氏は、2009年の傾向について「例年並みだった」とコメントしている。
また2009年後半は、同社最新OSとなる「Windows 7」のリリースという大きなイベントがあった。同OSユーザーに関連するセキュリティ更新プログラムは3件。ただしこれはIEに関連する脆弱性2件や全製品共通で利用する暗号化モジュール「CryptoAPI」の脆弱性で、OSのコア部分に対する更新プログラムはなかった。
セキュリティ更新プログラムの公開にあわせ、2008年10月より「悪用可能性指標」の提供されており、丸1年以上が経過したが、小野寺氏によると指標に対する評価としては、「実状に即している」という声が多いという。
なお、2010年最初の更新プログラムは、第三週の水曜日である1月13日に提供が予定されている。
マイクロソフト
http://www.microsoft.com/japan/
(Security NEXT - 2009/12/10 )
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