MS、2009年最後となる定例セキュリティ更新プログラム6件を公開 - IEの深刻な脆弱性も解消
マイクロソフトは、定例としては2009年最後となるセキュリティ更新プログラム6件を公開した。
緊急度がもっとも高いとされる「深刻」は3件。なかでも、すでに脆弱性が公開されており、同社でも11月24日にアドバイザリを公開するなど、早急な対応が必要とされるIEの「Microsoft Active Template Library(ATL)」に関する脆弱性についても、他4件の未公開脆弱性とともに「MS09-072」で対処した。
また「Microsoft Office Project」の脆弱性や、インターネット認証サービスを使用するサーバが「MS-CHAP v2」を使用するPEAP認証を使用している場合に影響を受ける脆弱性など、リモートでコードが実行されるおそれがある脆弱性を解消するプログラム「MS09-072」「MS09-071」を公開した。
残り3件は、いずれも深刻度は「重要」のプログラム。Active Directoryサーバ間で連携に用いるフェデレーションサービス(ADFS)の脆弱性を解消するプログラム「MS09-070」のほか、ワードパッドやOfficeテキストコンバーターに含まれる不具合を解消するプログラム「MS09-073」、「Local Security Authority Subsystem Service (LSASS)」の脆弱性に対応した「MS09-069」を提供している。
30日以内に不正コードが出現する可能性がある「悪用可能性指標」については、「MS09-072」で解消した4件の脆弱性がいずれも「安定した悪用コードの可能性」となっている。
また「MS09-070」についても悪用コードが登場するおそれがあるが、悪用するには攻撃者が認証を受ける必要があることから、深刻度は「重要」とされている。
またあわせて公開された「悪意のあるソフトウェアの削除ツール」では、ダウンローダーである「W32/Hamweq」の駆除に対応している。
2009年12月のセキュリティ情報
http://www.microsoft.com/japan/technet/security/bulletin/ms09-dec.mspx
マイクロソフト
http://www.microsoft.com/japan/
(Security NEXT - 2009/12/09 )
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