Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

転職や異動時に「機密情報持ち出したい」が約3割 - トレンドマイクロ調査

社会人の約6割が、転職や異動の際にそれまで扱っていた業務情報を持ち出したいと考えていることがわかった。

トレンドマイクロは、業務情報の取り扱いに関する意識調査を実施し、結果を取りまとめたもの。同調査は、企業や自治体に勤務している国内在住の社会人1030人を対象に実施した。

調査結果によれば、転職や異動の際にそれまで扱っていた業務情報を持ち出したいと回答した社会人は58%だった。持ち出したい情報は、「自分で作成した仕様書や設計書、提案書など」が38.5%でトップ。次いで「取引先や顧客の名刺」28.8%、「上司や同僚の連絡先情報」22.7%、「メールのバックアップデータ」22.5%だった。

また、個人情報や業務情報で持ち出しが禁止されている機密情報について、「次の職場で有用な情報に限定して持ち出したい」との回答が21.3%で、「扱っていた情報はすべて持ち出したい」の8.4%をあわせると約3割が無断で機密情報を持ち出したいと考えていることがわかった。

091111tm1.jpg
約3割が機密情報の持ち出しを考えている。(図:トレンドマイクロ)

個人情報やそれ以外の機密情報について、外部に漏洩しないよう組織内でしっかり守られていると答えたのは3割。機密情報を無断で持ち出した場合、53.6%が通報や事件として発覚しなければ調査を受けないとし、32.1%が「持ち出した個人の特定はできないと思う」と回答した。即座に特定が行えると考えている従業員は14.2%とわずかだった。

091111tm2.jpg
即座に特定が行えると考えている従業員は14.2%とわずか。(図:トレンドマイクロ)

(Security NEXT - 2009/11/11 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

2023年上場関連企業による個人情報事故は175件 - TSR
JNSA、2023年10大ニュースを発表 - 事件事故の背景に共通項も
テレワークで機密情報の特例持出が増加 - ルール遵守、半数近くが「自己確認」のみ
情シス担当者、「ゼロトラストを理解している」21%
1割弱が無許可で自宅業務 - 4人に1人が顧客情報持出
テレワークのセキュ課題、投資増とガバナンス - IPA調査
テレワーク実施する取引先のセキュリティ対策に半数が不安
重要インフラの3社に1社でランサム被害 - 11%は感染20台以上
2017年の個人情報漏洩は386件、想定損害賠償額は1914億円 - JNSAまとめ
4社に1社が個人端末を業務利用、4割がルールなし