6月のボット収集総数は37万弱と前月同様の高水準に - CCC調査
サイバークリーンセンター(CCC)は、6月のボット検知状況を取りまとめた。前月と同様高い水準を保っており、依然として深刻な状況だったという。
同センターによれば、ハニーポットなどを利用して収集した6月のボット収集総数は36万7081件。5月の39万3908件から減少したものの、4月の25万3644件からみると依然として収集総数が高い水準で推移している。
一方、重複を除く同定検体数は1万9106件で、前月から微増している。ウイルス対策ソフトで検知できない未知検体数は、ほぼ横ばいの854件だった。
収集検体の種類数についても、前月から大きな増減はなかった。月末に海外より未知検体が大量配布される傾向が、4月、5月と続いていたが、6月は20日前後にドイツを発信源とした配布を確認している。
検体種類別ランキングは、前月1位だった「PE_VIRUT.AV」は5位に後退し、「WORM_KOLABC.ET」がトップとなった。6月12日から14日にかけて急激な増加が影響した。
また、2位の「BKDR_NEPOE.CW」、3位の「WORM_AUTORUN.CZU」、4位の「WORM_KOLAB.CV」を含めた上位5種は海外で収集したもので、総収集数の5割以上を占めたという。
(Security NEXT - 2009/08/11 )
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