Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

MS、「Visual Studio」ライブラリの脆弱性へ定例外パッチで対応 - 開発プログラムにも影響

マイクロソフトは、セキュリティ更新プログラム2件「MS09-034」「MS09-035」を7月29日に定例外で公開した。

「MS09-035」は、「Visual Studio」の「Active Template Library(ATL)」における3件の脆弱性を解消するプログラム。深刻度は「警告」だが、同ライブラリは、コンポーネントやコントロールの開発に用いられており、脆弱性を含むバージョンで作成したソフトを利用するユーザーにリモートでコードで実行されるおそれがある。

一方、「MS09-034」は「MS09-035」で想定される脆弱性に対する攻撃から防御することを目的に用意された「Internet Explorer」向けのプログラム。さらに不正なウェブページを閲覧するとコードが実行される問題など、非公開で報告された3件の脆弱性についても対応した。

マイクロソフトの悪用可能性指標によれば、「MS09-034」「MS09-035」で対応した脆弱性は、いずれも30日以内に安定した悪用コードが出現する可能性があるという。

2009年7月のセキュリティ情報
http://www.microsoft.com/japan/technet/security/bulletin/ms09-jul.mspx

マイクロソフト
http://www.microsoft.com/japan/

(Security NEXT - 2009/07/29 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

ゼロデイ攻撃は8カ月以上前 - 「Active! mail」脆弱性の影響拡大に懸念
「Erlang/OTP」脆弱性、一部Cisco製品で影響が判明
「ActiveMQ NMS OpenWire Client」にRCE脆弱性 - 修正版が公開
「GitHub Enterprise Server」に複数脆弱性 - アップデートで修正
NVIDIA製GPUドライバに複数の脆弱性 - 権限昇格やDoSのおそれ
トレンドの法人向け複数製品に脆弱性 - アップデートで修正
「Erlang/OTP」に深刻なRCE脆弱性 - 概念実証コードも公開済み
「GitLab」に5件の脆弱性 - 最新パッチで修正
「SonicOS」にリモートよりDoS攻撃を受けるおそれ - 修正版を公開
NVIDIAのAI開発フレームワーク「NeMo」に3件の脆弱性