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第2次情報セキュリティ基本計画が決定 - 第1次計画の評価は「可」

無視できない日ASEANの関係

続いて今後開催される予定の第1回日ASEAN情報セキュリティ政策会議に関し、山口補佐官が説明した。同会議はASEAN10カ国の経済投資関連省庁や情報通信省庁の局長クラスが参加する会議。今回は主なテーマとして、投資環境整備と迷惑メール対策といった議題が盛り込まれている。

海外においてアウトソーシングを実施する際、知的財産保護が大きな課題となっており、製造業など現地業者に対して情報管理を求めているが、一方で十分な対策を期待できる地域が非常に限られている現状があり、こうした投資環境の改善が求められている。

また発展途上国は規制が甘い点やコスト点からスパムの発信に利用されるケースもあり、トラフィックの7割を占める迷惑メールへの対策についても重要な議題のひとつだ。

山口補佐官によれば、投資環境の整備と情報セキュリティ対策が結びついていないのが原因だという。情報セキュリティを確保における投資環境の整備や経済関係発展など会議において策定されるアクションプランに注目が集まる。

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情報セキュリティ補佐官の山口英氏

(Security NEXT - 2009/02/06 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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