Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

2009年も個人情報詐取の危険は止まず、不況を狙った詐欺も

「E-Victims Organization」は、2009年に流行するおそれがあるインターネット上での詐欺行為についてランキングとして取りまとめた。

フィンランドのE-Victimsは、同国に本社を置くエフセキュアも支援しているインターネット詐欺の被害者救済を行うNPO団体。

同団体がもっとも警戒している詐欺は個人情報の詐取やフィッシング詐欺で、ウイルスやスパイウェアの感染が2位と続いた。また古くから発生している当選通知による詐欺が3位になるなど、従来より発生している攻撃が2009年も引き続き注意が必要と警告を発している。

またランキングには不況に関連する攻撃も目立った。4位は雇用不足につけ込み、求職者を狙った在宅事業詐欺。また金融系の詐欺が6位で、ローンや債務整理の支援を装った攻撃も懸念されており、失業手当などをうたう新しい手口の詐欺についても報告されているという。

そのほか、偽造チケットや旅行に関する偽広告、SNSサービスをハッキングして友人や家族になりすましによる振り込め詐欺など注意を呼びかけている。同団体がまとめた詐欺に関するランキングは以下のとおり。

1位:個人情報窃盗およびフィッシング
2位:ウイルスおよびスパイウェア
3位:当選通知スキャム
4位:在宅事業者を狙うスキャム
5位:偽ウェブサイト
6位:ファイナンシャル系
7位:クラシファイドおよび広告
8位:休暇
9位:偽造チケット
10位:ソーシャルネットワーキング

エフセキュア
http://www.f-secure.co.jp/

(Security NEXT - 2009/01/21 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

OTPに利用される「OATH Toolkit」に権限昇格の脆弱性
運用監視ツール「Cacti」に複数の脆弱性 - アップデートで解消
「アイフル」装う偽メール - 融資関連の連絡やフィッシングの注意喚起を偽装
印鑑登録申請書などを紛失、原票や本人確認書類なども - 府中町
運用改善やインシデント対応など、CISO向け支援サービス - NECら
子ども向け「スマートフォン・セキュリティかるた」を提供 - JSSEC
開発用サーバに不正アクセス、フィッシング攻撃の踏み台に - 国立環境研究所
「MS Edge」のアップデートが公開 - 脆弱性3件を修正
「Apache Avro」の「Java SDK」に深刻な脆弱性
先週注目された記事(2024年9月29日〜2024年10月5日)