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2008年上半期に漏洩した個人情報は170万人分 - JNSA

日本ネットワークセキュリティ協会は、2008年上半期に発生した情報漏洩事件や事故を集計し、「2008年上半期情報セキュリティインシデントに関する調査報告書」として公開した。

同協会のセキュリティ被害調査ワーキンググループが、2008年1月から6月までに新聞やインターネットメディアで報道された個人情報漏洩に関連した事件や事故に関して取りまとめたもの。一部分析が終了したことから速報版として公開した。

同報告書によれば、2008年上半期に発生したインシデントは680件で、漏洩人数はのべ170万3736人だった。大規模事件が発生しなかったことから漏洩人数については減少したものの、発生件数については1年を通算すると過去に最もインシデントが発生した2005年の1032件を上回る可能性があるという。

原因としては、誤操作が34.4%でトップ。次いで紛失や置き忘れが22.3%と多かった。さらに盗難(16.3%)や管理ミス(12.6%)が続く。不正な持ち出しは5位で4%、内部犯罪についても0.9%あった。

紙媒体からの漏洩が2007年の40.4%から55.3%へ増加し、突出する結果となった。USBメモリといったリムーバブルメディアが10.3%、ウェブサイト経由が8.9%と続いた。

(Security NEXT - 2009/01/09 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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