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「Virus.Win32.Sality.aa」が急増、ランキングトップに - Kasperskyランキング

Kaspersky Labs Japanは、11月に同社ネットワーク「Kaspersky Security Network(KSN)」で検知した不正プログラムなどの状況を取りまとめ、公表した。

11月にユーザーのPC上で検知した悪意あるプログラムやアドウェアは4万5690件で、10月の3万9240件から増加した。前回のランキングで4位に入った「Virus.Win32.Sality.aa」が予測通りさらに増加し、1位に躍り出た。

新規に3位にランクインした「Trojan-Downloader.WMA.GetCodec.c」は、「Windows Media Player」の脆弱性を悪用する「Trojan-Downloader.WMA.Wimad.n」と似た機能を持つトロイの木馬。今後も、マルチメディアをターゲットにした攻撃が発生する可能性は高いとして、同社は注意を呼びかけている。

そのほか、上位10位圏内へ新規にランクインしたのは6位の「Worm.Win32.AutoRun.rja」、8位の「Exploit.JS.RealPlr.nn」、9位の「Trojan-Downloader.JS.Tabletka.a」。

トップ20に入っているプログラムを種類別に見ると、トロイの木馬が40%で最も多くを占めているが、前回から10%減少している。その一方、自己繁殖するVirWareが前回の30%から45%に増加している。

感染オブジェクトのランキングでは、大きな変動はみられなかった。新規にランクインしたプログラムは、20位圏内で「P2P-Worm.Win32.Bacteraloh.h」1種にとどまった。同ウイルスは2007年1月に初めて検知されたもので、Salityの亜種としても使われているという。

検知したコンピュータ総数によるランキング

1位:Virus.Win32.Sality.aa
2位:Packed.Win32.Krap.b
3位:Trojan-Downloader.WMA.GetCodec.c
4位:Worm.Win32.AutoRun.dui
5位:Trojan-Downloader.Win32.VB.eql
6位:Worm.Win32.AutoRun.rja
7位:Packed.Win32.Black.a
8位:Exploit.JS.RealPlr.nn
9位:Trojan-Downloader.JS.Tabletka.a
10位:Trojan-Downloader.JS.IstBar.cx

感染オブジェクトによるランキング

1位:Worm.Win32.Mabezat.b
2位:Virus.Win32.Sality.aa
3位:Net-Worm.Win32.Nimda
4位:Virus.Win32.Xorer.du
5位:Virus.Win32.Parite.b
6位:Virus.Win32.Virut.n
7位:Virus.Win32.Alman.b
8位:Virus.Win32.Sality.z
9位:Virus.Win32.Small.l
10位:Email-Worm.Win32.Runouce.b

(Security NEXT - 2008/12/02 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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