Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

SSHで暗号化ブロックから平文を取得される可能性

情報処理推進機構(IPA)やJPCERTコーディネーションセンターが運営する脆弱性情報ポータル「JVN」は、SSH(Secure Shell)に対する攻撃方法が報告されたとして、対策法などを案内している。

SSHは暗号化通信に多く用いられているが、同サイトによればSSHをデフォルトであるCBC(Cipher Block Chaining)モードで使用する場合、攻撃が成功する可能性は低いものの、ひとつの暗号化ブロックから32ビットの平文を取り出すことができるという。

また攻撃を受けた場合はセッションが切れるが、RFC4251で通信エラー発生時に再接続が推奨されており、再接続の機能が実装されている場合は再び平文が取得されるなど攻撃の影響が拡大するおそれがある。

同サイトでは、攻撃を防ぐ対策として、「CBCモード」ではなく「 CTR(CounTR)モード」を使用する方法を紹介。さらに各ベンダーの関連製品などについて情報を提供している。

JVN
http://jvn.jp/

(Security NEXT - 2008/11/18 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「FortiOS」に3件の脆弱性 - アップデートで修正
米当局、「Chromium」ゼロデイ脆弱性に注意喚起 - 派生ブラウザも警戒を
「Monsta FTP」に深刻な脆弱性 - 8月のアップデートで修正済み
米当局、「FortiWeb」の脆弱性悪用に注意喚起
「FortiWeb」に悪用済み脆弱性が判明 - 今月2件目
「MS Edge」にアップデート - ゼロデイ脆弱性を解消
ファイル管理ツール「File Browser」に脆弱性 - 依存ライブラリに起因
「Chrome」のスクリプトエンジンにゼロデイ脆弱性 - 修正版が公開
Appleの動画エンコーダ「Compressor」に脆弱性 - アップデートで修正
Zoho製アプリ監視ツールにコマンド検証回避の脆弱性 - アップデートで修正