スパムの話題はすでに「ロンドンオリンピック」 - トレンドマイクロ調査
ニュースやウェブサービスに見せかけたスパムメールが大量に流通しているが、トレンドマイクロによれば、すでに4年後のロンドンオリンピックを話題にしたスパムが確認されているという。
トレンドマイクロが、10月に同社が観測したスパムの発生状況をまとめ、そのなかで伝えたもの。同社によれば10月は、スパムの流通量を示す「Worldwide Spam amount」は「90,891,023」で前月度の「66,470,097」から増加した。
ソーシャルエンジニアリングの手法を多様する傾向が続いており、ニュースや著名なウェブサービス、緊急性をともなう確認依頼といった手法が見られ、すでに4年後のロンドンオリンピックの話題を扱うスパムも登場しているという。
スパム配信国の首位は米国。前回トップだったロシアと入れ替わる形となった。また10位から3位へと韓国が急上昇し、トルコとブラジルが5位圏内をキープした。
同社によれば韓国からのスパムが増加した背景には、ボットネットの攻撃も影響しているという。イタリアやスペインなども、スパム配信国のランキングには顔を見せないが、ボット経由のスパム配信が活発だという。
11月の感謝祭や12月のクリスマスなど、イベントが重なる年末にかけて注意が必要と呼びかけている。
同社がまとめたスパム配信国のトップ10は以下のとおり。
1位:米国
2位:ロシア
3位:韓国
4位:トルコ
5位:ブラジル
6位:中国
7位:インド
8位:アルゼンチン
9位:コロンビア
10位:ポーランド
トレンドマイクロ
http://www.trendmicro.co.jp/
(Security NEXT - 2008/11/17 )
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