「緊急」4件含む11件のセキュリティ更新プログラムを公開 - MS
マイクロソフトは、10月の月例セキュリティ更新プログラムを公開した。先週同社が予告した11件の提供が開始されている。
深刻度が「緊急」とされる脆弱性は4件。「Internet Explorer用の累積的なセキュリティ更新プログラム(MS08-058)」では、すでに公開されている1件の脆弱性のほか、非公開で報告された5件の脆弱性を解消した。細工を施されたウェブページを閲覧するなど、脆弱性を攻撃された場合、情報漏洩などリモートでコードが実行されるおそれがある。
また「Excelの脆弱性(MS08-057)」や「Host Integration ServerのRPCサービスの脆弱性「MS08-059」」についてもリモートでコードが実行される問題が含まれており、今回パッチで問題へ対応した。
一方、「Active Directoryの脆弱性(MS08-060)」については、緊急とされるものの対象となる環境は限定的で、ドメインコントローラーとして構成されている「Microsoft Windows 2000 Server」のみ影響するという。
重要とされるプログラムは6件。「Windowsカーネルの脆弱性(MS08-061)」や「Microsoft Ancillary Functionドライバの脆弱性」「仮想アドレス記述子の処理の脆弱性(MS08-064)」による特権の昇格といった問題を解決。
さらに「Windowsインターネット印刷サービス(MS08-062)」「SMBの脆弱性(MS08-063)」「メッセージキューの脆弱性(MS08-065)」などリモートでコードが実行される不具合を解消している。
また警告として、特別な細工が施されたURLをクリックした場合に、情報漏洩が発生する可能性がある「Officeの脆弱性(MS08-056)」についても対応した。
2008年10月のセキュリティ情報
http://www.microsoft.com/japan/technet/security/bulletin/MS08-oct.mspx
マイクロソフト
http://www.microsoft.com/japan/
(Security NEXT - 2008/10/15 )
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