英文字6桁のパスワードなら解読時間は最大約37分 - IPAが注意喚起
情報処理推進機構は、オークションのパスワードが解読され、悪用されたとの相談が複数寄せられているとして、注意を呼びかけている。
同機構によれば、こうした相談のなかには、パスワードが数字だけの組み合わせだったり、簡単な英単語など、辞書攻撃により短時間でパスワードが解読されるような安易な設定だったものもあったという。
さらに同機構ではこうした被害を防止するため、アルファベットや数字、記号などをランダムに組み合わせた場合におけるパスワード解析ツールの解読時間を調査。
その結果、大文字と小文字の区別があるアルファベット、数字を組み合わせた62文字で8桁のパスワードを設定した場合、現行のパソコンなどでは最大50年かかることが判明したという。
一方、利用する文字数が同条件でも、6桁の場合は約5日と大幅に短くなり、4桁の場合はわずか2分だった。また、大小文字の区別がないアルファベット26文字を利用した場合、8桁でも約17日、6桁の場合は約37分、4桁の場合は約3秒とさらに強度が弱いという。
同機構では、パスワードは8桁以上とし、紙などにメモする場合も、盗難時にIDとパスワードが同時に取得されないよう別々に保管することを推奨。また同じパスワードの長期間の利用を避け、定期的に変更するよう呼びかけた。
設定以外についても、ログイン履歴を確認したり、ネットカフェなど不特定多数が利用し、安全が確認できないパソコンでIDやパスワードの入力を避けるようアドバイス。またフィッシング攻撃に対しても注意を呼びかけている。
(Security NEXT - 2008/10/02 )
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