Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

センドメールが仮想アプライアンス市場へ参入 - DLP機能強化も

センドメールは、8月26日に都内で記者向け説明会を開催し、VMware環境で動作するメールセキュリティ仮想アプライアンス「Sentrion MPV」を発表した。12月末に発売予定で価格はオープン。パートナー経由で提供される。

同製品は、メール配信エンジン「Mailstream Switch MTA」やスパムやウィルス対策を行う「Mailstream Manager」をはじめ、送信ドメイン認証やメールの隔離、LDAPサーバなどを搭載したメール仮想アプライアンス。

仮想化技術を用いているため、導入やバックアップなどの負担を軽減。ハードウェア上に複数の仮想マシンを並列動作させることも可能。さらにZIPにより暗号化を行い、別途パスワードをメール送信する機能を搭載した。同社社長の小島國照氏によれば、ニーズが多いことからユーザーの利便性に配慮し、日本で独自に追加したという。

また同社は、「Sentrion MPV」や「MailstreamManager」のオプションとして動作し、メールによる情報漏洩を防止する「Document Fingerprinting」を発表した。12月末より提供を開始する予定。

同オプションは、テキストやOffice文書など指定したドキュメントに含まれる文字列のフィンガープリントを作成。適用期間やしきい値を設定し、ポリシーに違反した送信メールの送信を中止できる情報漏洩対策技術。ICAPインタフェースを追加することにより、ウェブメールやFTP経由の情報漏洩対策にも活用できる。

080826sm.jpg
小島國照氏

(Security NEXT - 2008/08/26 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

「IaaS」や「PaaS」上の設定不備を診断するサービス
警察庁が開発した「Lockbit」復旧ツール、複数被害で回復に成功
NICT、2023年度サイバー防御演習「CYDER」の受講者募集を開始
米政府、ランサムウェア「ESXiArgs」の復旧ツール - 十分理解して使用を
AWS向けFWマネージドサービスの国内展開を開始 - パロアルト
サイバー防御演習「CYDER」の受講申込受付を開始 - NICT
セキュリティ技術者を育成する学習プラットフォームを提供 - CDI
攻撃ルートや対策効果を可視化するサービス - NEC
脆弱性管理に対応した監視仮想アプライアンス
クラウド型のウェブ閲覧環境分離サービス - 高リスクサイトだけの利用も