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市販のセキュリティ対策ソフトで検知できない未知のボットが急増 - CCC

サイバークリーンセンターは、2008年5月の活動実績を取りまとめた。海外の特定サイトからの攻撃増加に連動し、未知検体数が4月末より増加傾向にあるという。

同センターが、ハニーポットで収集した5月のボット収集総数は56万585件で、4月の52万7313件より増加した。また重複を除く「同定検体数」は6万8349件で、4月の5万267件から大幅な増加を見せている。

市販のウイルス対策ソフトで検知できない未知の検体数は4340件で、4月の962件から急激に増加しており、全体に占める比率も4月の10%から21%へと倍増している。これは、海外の特定サイトからの攻撃が4月末から増加したことが原因だという。

収集検体を種類別に見ると、ファイル感染型ウイルスの多さが目立つ。中でも1位の「PE_VIRUT.D-1」と2位の「PE_VIRUT.D-4」はハニーポッド内で増殖しているウイルスで、種類数の増加に伴い収集数も増加している。また感染源は国内PCが56%で、海外特定サイトが42%だった。

(Security NEXT - 2008/07/11 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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