Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

ボットの動きが沈静化、NetskyやMydoomなど古参ウイルスが上位 - Kaspersky調査

Kaspersky Labsによると、「Downloader.Win32.Agent.brk」のボットネット拡大の活動は落ち着きを見せる一方、古参ウイルスが活動を活発化させている。

Kaspersky Labsが、9月におけるウイルスやオンラインスキャナの検知状況をランキングとしてまとめたもので、1位と2位をNetskyファミリーが占め、おなじみの「Mydoom.l」、「Bagle.gt」、「Nyxem.e」が上位にランクインするなど、古参ウイルスが顔をそろえた。

一方、8月に活動が活発化したトロイの木馬「Agent.brk」は、構築したボットネットを拡張させるという同社の予測に反し、活動が鎮静化。ボットネットを通じて拡散する「Warezov」も上位20位に入らなかったという。

オンラインスキャナでは、8月にトップだった「PolyCrypt.b」が一気に18位まで退いた以外、上位ウイルスについては目立った動きはなかった。注意すべき動きとしては、8月に再ランクインしたトロイの木馬「Small.ddp」が、今月4位に順位を上げている。

同ウイルスはボットネットを構築して、複数の悪意あるプログラムを感染したコンピュータにインストールさせるため、Zbotファミリーによる大規模感染が発生する可能性があるとして、同社では警鐘を鳴らしている。

同社が公表したウイルスやオンラインスキャナの上位10位はそれぞれ以下のとおり。

ウイルス

1位:NetSky.q
2位:NetSky.aa
3位:Mydoom.l
4位:Bagle.gt
5位:Nyxem.e
6位:Mytob.c
7位:Feebs.gen
8位:NetSky.t
9位:Paylap.bg
10位:NetSky.b

オンラインスキャナ

1位:Dialer.qn
2位:LoadAdv.gen
3位:Brontok.q
4位:Small.ddp
5位:Perflogger.ca
6位:Rays
7位:RAS.a
8位:Small.a
9位:BHO.cc
10位:Virtumonde.jp

(Security NEXT - 2007/10/12 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

「GitLab」のアカウント乗っ取る脆弱性、悪用が発生 - 米当局が注意喚起
小学校で個別書類あると気づかず身体測定結果を誤配布 - 名古屋市
個人情報含むファイルを県内自治体に誤送信 - 静岡県
廃棄物運搬事業者への事務連絡メールで誤送信 - 横須賀市
Dropboxの電子署名サービスに不正アクセス - 顧客情報が流出
開発言語「R」のデシリアライズ処理に脆弱性 - 修正版へ更新を
保守委託先で顧客情報含むHDDが所在不明 - はばたき信組
サポート詐欺被害で情報流出の可能性 - 高齢・障害・求職者雇用支援機構
「改訂新版セキュリティエンジニアの教科書」が発売 - 日本シーサート協議会
QNAP製NASやアドオンに脆弱性 - 旧アドバイザリも更新、影響大きい脆弱性を追加