Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

IPA、脆弱性関連情報に関する届出状況を発表

情報処理推進機構(IPA)およびJPCERT コーディネーションセンターは、2006年第3四半期の脆弱性関連情報に関する届出状況をまとめ、発表した。

今回発表されたのは、2006年7月から9月までの脆弱性関連情報の届出状況。同発表によれば、ソフトウェア製品に関する脆弱性情報の届出件数は37件で、そのうち28件が公表された。その中には、「サイボウズOffice 6」において登録されているユーザーやグループに関する情報が漏洩する脆弱性や、「Movable Type」の検索機能におけるクロスサイト・スクリプティングの脆弱性などが含まれる。

ウェブアプリケーションに関する脆弱性情報の届出件数は97件で、そのうち54件が修正完了となっている。「クロスサイト・スクリプティング」が約40%を占め、「SQLインジェクション」が21%と続き、いずれもこれまで同様多数発生している。これらの脆弱性は、個人情報の漏洩やデータ改ざんなどを引き起こす可能性があり、サイト運営者は適切なセキュリティ対策を実施するよう求めている。

IPAは脆弱性関連情報の届出受付を、JPCERT/CCは国内の製品開発者などの関連組織との調整を2004年7月より行っている。

(Security NEXT - 2006/10/18 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

PTA理事宛の一斉メールで誤送信 - 埼玉県立高
職員が個人情報窃取 退職後も委託先から - 堺市文化振興財団
一部高齢者調査票が所在不明、民生委員が誤廃棄か - 西宮市
国交省にサイバー攻撃、ネットワーク経由で内閣府に影響
包装資材の通販サイトで侵害被害 - 詳細は調査中
「Spring Framework」「Spring Security」に認可回避の脆弱性
「NVIDIA Triton」に深刻な脆弱性 - アップデートで修正
最新OS「iOS/iPadOS 26」公開 - 旧OSではゼロデイ脆弱性を解消
Apple、「macOS Tahoe 26」で脆弱性77件を修正 - 旧OSも更新
県立高の林間学校で生徒名簿を紛失 - 埼玉県