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NTTデータから他機関との共同研究資料や個人情報がWinny上へ流出

NTTデータから、同社と理化学研究所など外部機関と共同で研究を進めている技術関連資料や関係者の個人情報がWinnyネットワーク上へ流出したことがわかった。

流出したデータは、同社が進めていた研究プロジェクトの研究者の情報で、同社社員26件を含む176件の氏名や連絡先といった個人情報。また、技術調査資料やシステム設計、運用、研究データなど研究に関する技術資料431件も流出した。一部遺伝子情報が含まれていたが、匿名化が行われており、個人は特定できないという。

NTTデータの社員が昨年から今年はじめにかけてデータを持ち出し、自宅で作業を進めていたが、暴露ウイルスに感染し、流出した。同社では、データの持ち出し制限や私用パソコンの利用禁止を行っていたが防げなかったという。

理研では、今回の流出に関し、NTTデータ側に情報セキュリティに関する取り決めや機密保持契約に違反があったとしている。NTTデータでは、関係者に対して事情を説明、謝罪した。

(Security NEXT - 2006/09/13 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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