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他人事じゃないWinnyによる漏洩事故 - IPAが防止方法を公開

情報処理推進機構(IPA)は、Winnyによる情報漏洩事故が多発している現状を受け、具体的な対策などをサイト上に掲載、注意を喚起している。

同機構では、Winny経由の情報漏洩事故の原因として、業務用パソコンの不足により個人所有のパソコンで業務データを扱っていたこと、データの外部持ち出しを禁止する規定が徹底されていなかったこと、ウイルスの感染に気付いていなかったことなどを挙げ、具体的な対策の重要性を示したもの。

防止策として、個人情報や機密情報などを扱っているパソコンにはファイル交換ソフトを導入しないなど、社内で使用条件を定めることなど具体例を示し、私用パソコンの持ち込みや、業務用データの持ち出しに関するルールなども定めて、全従業員に徹底させることが必要としている。

万が一情報漏洩事故が発生した場合には、ただちにネットワークから切り離し、原因を特定した上で漏洩の事実を速やかに報告。さらにパソコン内のデータをバックアップした上でウイルス駆除を実施することなども挙げた。

同機構では、中小企業や個人事業者、一般の個人ユーザーなど、事業規模に関係なく漏洩が発生しているとして、情報漏洩問題は他人事と見なさず、自分のこととして考えることが重要であると指摘している。

(Security NEXT - 2006/03/14 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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