Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

三菱重工、ウイルス感染でWinny上へ原発情報が流出

三菱重工業は、高砂製作所の協力会社に所属する技術者のパソコンがウイルスに感染し、発電所の検査関連情報がWinnyネットワーク上に流出したと発表した。

同社によれば、流出したのは火力発電所や原子力発電所用も含むタービンおよび水車などに関する検査関連情報。大半はデータ未記入の検査、点検関係の記録フォームで、設備の部品写真や図面なども部分的に含まれているが、内容から判断して原子炉や核物質防護に関する情報はないとしている。

同社では6月より、ウイルス感染による情報流出防止策を講じているが、今回の流出はそれ以前の4月末から5月初めまでの間に発生したものだという。今後は、会社のパソコンにはWinnyなど業務上不要なソフトを制限し、個人のパソコンを会社業務に使用しないといった防止策をさらに徹底するとしている。

(Security NEXT - 2005/08/31 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

支援給付金事業で書類紛失、紛失告げずに再提出受ける - いわき市
送配電子会社から顧客情報が閲覧可能、点検で判明 - 九電
行政指導後の総点検で共用システムのさらなる不備が判明 - 中国電力
福島原発事故の追加賠償に関する請求書を誤送付 - 東電
顧客情報がネット上で閲覧可能に - エネックス
柏崎刈羽原発の火災防護関連資料を紛失 - 東電
非常災害時用端末を用いて他社顧客情報を閲覧 - 九州電力
関西電力に新電力の顧客情報が漏洩 - 経産省が報告求める
名義変更ハガキを旧名義人に誤送付、システム不備で - 東電EP
ランサム被害で情報流出、対象範囲を追加 - みんな電力