Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

ソフトバンクBB、最大8万6000件の個人情報が漏洩か - 恐喝事件と別ルートか

ソフトバンクBBは、複数の雑誌編集部へ同社の顧客情報とされるデータが12月10日に同社へ持ち込まれ、照合した結果、同社の顧客情報である可能性が高いと発表した。

ブロードバンド接続サービス「ヤフーBB」の顧客情報とされる1500件のデータが、10日に週刊新潮誌に持ち込まれたもので、氏名、住所、電話番号、携帯電話番号が記載されていた。

また、光文社の写真週刊誌でも同日に同様のデータ5000件を入手したと同社へ連絡があったとしている。さらに13日、新潮社ではすでに3万件のデータを入手したとして、ソフトバンクBB側に申し出があったが、現時点で照合作業作業は行われていない。

今回持ち込まれたデータの特徴から、同社では11月24日に日経BP社より持ち込まれた情報と同一である可能性が高いとしており、最大86000件が漏洩した可能性があるという。

ソフトバンクBBでは、Yahoo! Japan IDなど、同社固有のデータが含まれていないため、同社の顧客データであるとの断定は避けている。しかし、3社のデータに関しては出所が同じ可能性が高く、顧客データ保持者が意図的に雑誌社へ送付した可能性が高いとコメントしている。

また、恐喝未遂事件とのデータと引き出し時期が異なるため、同一データではないとしつつも、事件協力者の男性が引き出した可能性があるとしている。

(Security NEXT - 2004/12/13 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

課税調査中に個人情報含む資料を紛失 - 京都市
自治体向け資料に個人情報、図関連データとして内包 - 兵庫県
事務局内情報共有サイト、アクセス制限なく情報流出 - 岩手県
中等教育学校で受験生資料含むUSBメモリを紛失 - 新潟県
「WatchGuard Firebox」に脆弱性 - ゼロデイ攻撃が発生、更新や痕跡調査を
不正アクセスでトップページ改ざん、外部サイトへ遷移 - 文字起こしサービス会社
図書館サーバからスパム送信、更新時の未承認設定変更が影響 - 岡山県
まもなく年末年始、長期休暇前にセキュリティ総点検を
「Apache StreamPark」に暗号化などの脆弱性3件が判明
「OpenShift GitOps」に権限昇格の脆弱性 - クラスタ掌握のおそれ