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445番ポートへのパケットを継続して観測、「WannaCrypt」の影響収束せず

2017年第3四半期は、前四半期から引き続き、「TCP 445番ポート」へのパケットが観測された。ランサムウェア「WannaCrypt」の探索行為に起因するケースもあり、知らぬ間に同マルウェアの亜種へ感染していた事例もあったとして注意を呼びかけている。

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TCP 22番ポートで受信したパケット数(グラフ:JPCERT/CC)

JPCERTコーディネーションセンターが、センサーにより観測したパケットの状況を取りまとめたもの。

同センターによれば、2017年第3四半期は前四半期と変わらず、「telnet」で利用する「TCP 23番ポート」に対するパケットが最多だった。

次いで多かったのは、「Windows SQLServer」で使われる「TCP 1433番ポート」。さらにSSHで使用する「TCP 22番ポート」、「Windows」のファイル共有プロトコル「SMB」で使われる「TCP 445番ポート」と続く。1位から4位までは前四半期から変化は見られなかった。

「22番ポート」に対するパケットの多くは、国内の一部携帯電話事業者やMVNOのネットワークが発信元で、これらはNTTドコモが提供するWi-Fiルータ「Wi-Fi STATION L-02F」が原因だった。

(Security NEXT - 2017/11/30 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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