Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

IPAの「安全なウェブサイト運営入門」に脆弱性 - サポート終了のため利用中止を

情報処理推進機構(IPA)が提供している「安全なウェブサイト運営入門」に「OSコマンドインジェクション」の脆弱性が含まれていることが明らかになった。すでにサポートを終了しており、利用の中止が呼びかけられている。

「安全なウェブサイト運営入門」は、同機構が2008年にリリースしたWindows向けのセキュリティ学習ソフト。クロスサイトスクリプティングやセッション管理不備などの脆弱性により生じるウェブサイト運営上の事件を疑似体験し、対策の必要性などを学ぶことができる。

同ソフトウェアにおける「セーブデータ」の読み込み処理にOSコマンドインジェクションが可能となる脆弱性「CVE-2017-2128」が存在することが明らかとなったもので、細工されたデータを読み込むとOSのコマンドを実行されるおそれがある。

同ソフトウェアの開発やサポートはすでに終了しており、同機構では利用を中止するよう注意を呼びかけている。

(Security NEXT - 2017/03/16 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「openSUSE Tumbleweed」の「cyrus-imapd」に深刻な脆弱性
「Argo CD」に脆弱性 - Kubernetesリソースを操作されるおそれ
「Thunderbird 139」で重大脆弱性 - 採番CVEに見直しの可能性
「Netwrix Directory Manager」に深刻な脆弱性 - 早急に対応を
「BIND 9」に緊急脆弱性 - 1パケットでDoS攻撃が可能
「VMware Avi Load Balancer」にブラインドSQLi脆弱性
LLM向け開発フレームワーク「Langroid」に脆弱性 - 公開アプリで影響大
「Microsoft Edge」の更新プログラムに脆弱性 - 修正を実施
「Firefox 139」を公開 - 「クリティカル」脆弱性に対処
大規模言語モデル用推論エンジン「vLLM」にRCE脆弱性