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特定環境下の「BIND 9」にリモートより攻撃可能となる脆弱性 - パッチがリリース

「BIND 9」に、特定環境下でリモートよりサービスを停止させることが可能となる脆弱性が含まれていることが判明した。関係機関がアップデートを呼びかけている。

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ISCによるアドバイザリ

サービス拒否を引き起こすことが可能となる脆弱性「CVE-2017-3135」が含まれていることが判明したもの。脆弱性の重要度は「高(High)」。悪用は確認されていないという。

脆弱性は、AレコードからAAAAレコードを合成する「DNS64」および、キャッシュDNSサーバによる応答を制御する「Response Policy Zones(RPZ)」の処理に起因。

デフォルトではいずれも無効だが、これらを同時に有効化している場合、クエリー処理においてINSISTアサーションエラーやNULLポインタの読み込みなどが生じ、サービスが停止するおそれがある。

同脆弱性の判明を受けて、BINDを開発するInternet Systems Consortium(ISC)では、脆弱性に対処した「同9.11.0-P3」「同9.10.4-P6」「同9.9.9-P6」をリリース。ISCや日本レジストリサービス(JPRS)などの関係機関では、利用者へバージョンアップなどを実施するよう注意を呼びかけている。

(Security NEXT - 2017/02/09 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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