「Apache Commons FileUpload」に脆弱性 - 「Tomcat」「Struts 2」など広く影響
Apache Software Foundationが開発するソフトウェア「Apache Commons FileUpload」にサービス拒否の脆弱性が含まれていることがわかった。
脆弱性情報のポータルサイトであるJVNによれば、同ソフトウェアのマルチパートリクエスト処理に脆弱性「CVE-2016-3092」が存在。サービス拒否を引き起こすおそれがあるという。
同ソフトは、「Apache Tomcat」「Apache Struts 2」なども使用しており、これらソフトウェアも影響を受ける。またこれら以外にも、「Jenkins」「JXP」「Struts 1」などの製品が影響を受ける可能性があるとしており、注意が必要。
Apache Software Foundationでは、「Apache Commons Fileupload 1.3.2」にくわえ、「Apache Tomcat 9.0.0M8」「同8.5.3」「同8.0.36」「同7.0.70」をリリース。「Apache Struts 2」に関しては、「Apache Commons Fileupload」を最新版へ置き換える必要がある。また「HTTPリクエストヘッダ」の大きさを制限することが回避策として紹介されている。
今回の脆弱性は、NTTデータが情報処理推進機構(IPA)へ報告。JPCERTコーディネーションセンターが調整を行った。「Apache Tomcat」「Apache Struts 2」以外で、今回の脆弱性の影響を受ける可能性があるソフトウェアは、以下のとおり。
Jenkins
JSPWiki
JXP
Lucene-Solr
onemind-commons
Spring
Stapler
Struts 1
WSDL2c
(Security NEXT - 2016/06/30 )
ツイート
PR
関連記事
Pythonの「tarfile」モジュールにサービス拒否の脆弱性
Apple、「macOS Sequoia 15.6」など公開 - 脆弱性87件を修正
「iOS/iPadOS 18.6」で複数脆弱性を修正 - KEV掲載済みの脆弱性も
「oauth2-proxy」に認証バイパスの脆弱性 - アップデートで修正
一部「SonicOS」のSSL VPNに脆弱性 - DoS攻撃のおそれ
「Chrome」にアップデート - セキュリティ関連の修正4件
「BentoML」に深刻な脆弱性 ─ ファイルアップロード処理に起因
SAML認証ライブラリ「Node-SAML」に再度深刻な脆弱性
「VMware vCenter」にDoS脆弱性 - アップデートをリリース
海外拠点を直接支援するセキュサービスを拡充 - KDDIとラック